地方移住の注意点は?UIJターン転職の前に知っておくべきこと

UIJターン転職で企業選びと同様に悩むのが移住問題。単身だとある程度自由が利きますが、家族も一緒に移住となると、どこで暮らすのがいいのか非常に悩みますよね。特に気になるのは、「引っ越しや移住後の生活にどのくらい費用がかかるのか?」ということ。そこで、本記事では地方移住に必要なお金の話や土地選びの注意点をお伝えします。

 

目次

1.地方移住で注意すべきポイント

地方は物価が安いからお金がかからない?
「地方は物価が安いんでしょ?」と思われている方が多くいらっしゃいます。確かに、住居費については首都圏に比べて安い地域が多い傾向にあります。しかし、それ以外の物価は実は首都圏とほとんど変わりません。むしろ、人口や店舗の多い首都圏の方が商品の流通が多いため、地方より価格が安いということもよくある話です。また、首都圏での生活では必要がなかった部分への出費が増え、結果として今の生活と費用はほぼ変わらないというケースも多いです。

地方へ移住計画を立てるときは次のポイントに注意しましょう。

(1)地方への転職は年収が下がるケースが多い

職種にもよりますが、年収は大体3~4割減ると言われています。場合によっては転職前の半分ほどになってしまったというケースも。全国の最低賃金を見ても、首都圏と地方では大きく差があります。地方でも規模の大きな企業への転職や、キャリアアップを目的とした転職の場合は、年収がアップすることもありますが、ほとんどの場合、年収ダウンは想定しておきましょう。

(2)車社会が前提

地方の生活では多くの場合、車の所有が必須です。通勤も車が当たり前。特に市街地を少しでも離れると、車がないと生活に大きな支障をきたします。実は、首都圏から地方に移住してきた人の多くが「交通の便の悪さ」に驚きます。公共交通機関は「電車やバスは1時間に1~2本。日付が変わると終電も終バスもない」という路線も珍しくありません。このような現状から、車は一家に1台、場合によっては1人1台所有することになり、ガソリン代や車検代などの維持費にかなりの費用がかかることになります。

(3)住居費以外の費用の増加

土地代や賃貸料は首都圏に比べて安いです。岡山市・倉敷市の賃貸アパートは、築年数や立地にもよりますが、平均で見るとファミリー向けが5~7万円、シングル向けが4~5万円程度が相場と言えます。しかし、地方ならではの出費も想定しておかなければなりません、例えば、車が必要となれば車の購入費に加え、ガソリン、駐車場、車検、自動車保険、消耗品などの維持費が必要となります。その他に、寒い地域・暑い地域に住む場合は光熱費が多くかかります。また地域にもよりますが、自治会費・町内会費などの交際費が必要になる場合もあります。

<参考>アパートの賃貸料
●ファミリー向け(2LDK/3K/3DK)

岡山市北区 6.5~8.5万円
岡山市南区 5.5~7万円
岡山市中区 5~7万円
岡山市東区 5~6.5万円
倉敷市   5~7.5万円

●シングル向け(1K・1DK)
岡山市北区 4~6万円
岡山市南区 4~5.5万円
岡山市中区 3.5~5万円
岡山市東区 4~5万円
倉敷市   4~5万円

アパートの駐車場代…3,000~5,000円

 

2.移住地を選ぶときに考えるべきこと

(1)仕事をどうする?

UIJターン転職は一般的な転職活動と比べて多くの時間と手間を要します。現在の仕事と生活を続けながら、遠く離れた地の企業とやりとりし、選考を受け、移住後の生活に必要な準備をすることは想像以上に大変です。

そこで、ぜひ活用していただきたいのが「転職エージェント」です。転職エージェントは、転職事情に精通した専門コンサルタントが求職者の希望する条件を把握し、適性と希望をしっかり見極めた上で求人紹介を行います。紹介する求人は一般には公開されていない、いわゆる「非公開求人」も多く取り扱っており、求人サイトやハローワークでは出会えない求人を紹介してもらえる可能性も高いです。

また、求人の紹介のみならず、転職相談、書類の書き方、面接アドバイス、入社まで、転職成功に向けたサポートを無料で受けられます。例えば求人企業の社風や年齢構成、詳細な仕事内容、中途入社の割合、実際にもらえる年収など、直接応募ではなかなか聞けない情報をコンサルタントを介して聞くこともできます。

岡山と広島で仕事を探すのであれば、岡山と広島の転職事情に精通した転職エージェント「オカジョブキャリア」、「ヒロジョブキャリア」を利用してみてはいかがでしょうか。岡山、広島での転職成功実績多数で、経験豊富なコンサルタントが求職者の転職成功をサポートしています。

岡山のUIJターンに特化した転職エージェント「オカジョブキャリア」
広島のUIJターンに特化した転職エージェント「ヒロジョブキャリア」

(2)通勤は電車?バス?自家用車?

通勤手段によってどこに住むかが変わってきます。会社の通勤規定はどうなっているのか?通勤手当はどのくらい支給されるのか?往復にどのくらいの時間がかかるのか?を考慮しましょう。(車の場合は通勤ラッシュ時間も考慮すること)また、配偶者も一緒に転職する場合、お互いが通勤しやすい場所を選びましょう。

(3)子どもの保育園・幼稚園・学校は?

子どもの通園・通学がしやすい地域を選びましょう。特に共働き夫婦で子どもを保育園に入れる予定がある人は要注意。保育園の待機児童が多い地域は、自宅や職場から遠い保育園にしか空きがなかったり、利用承諾が下りずに待機児童になってしまう可能性があります。あえて保活激戦区は候補から外し、市街地から少し離れたところに住居を構えるのも一つの手です。現地の保育園事情は事前にしっかりリサーチしましょう。

(4)地域の行事、近所付き合いはどうする?

実は、実際に暮らし始めてから戸惑うことになるのがこの問題です。自治体によって内容は異なりますが、首都圏での生活と比べて地域の行事(地域清掃、祭り等)への参加、役員、当番などの仕事が増えることが多いです。これらはその地域に住んでいる人すべてに参加義務があるため、「仕事をしているから参加できません」ということは認められません。任意参加のものもありますが、「原則参加」のような雰囲気で参加を断れなかったり、行事に欠席する代わりに自治体に出不足金(いわゆる罰金のようなもの)を支払わなければならないこともあります。このような付き合いが負担と感じる人は、なるべく地域行事が少ないマンションなどの賃貸住宅を選択することをオススメします。

 

3.移住成功のカギはライフイメージの明確化と情報収集にあり!

地方移住には地方ならではのメリット・デメリットがありますが、メリットを生かし、移住先で満足度の高い生活を送るためには、まずこれからどのような働き方や生活をしたいのか、ライフイメージを明確にすることが重要です。そして、そのイメージを実現させるために必要な情報をしっかり集めましょう。必要があれば、移住先の自治体が主催している「移住体験」などに参加して、実際に生活を体験してみるのも一つの方法です。焦らず念入りに計画を立てて、充実した移住生活を実現しましょう。

 

4.地方自治体の移住支援制度を活用しよう

UIJターン希望者向けに都道府県が移住支援制度を設けています。制度の内容は移住先の都道府県、市区町村のホームページや移住ポータルサイトなどで紹介されています。特に、住まいに関する情報や助成金・補助金関係の情報は要チェックです!
岡山県であれば、以下のような支援が受けられます。(市区町村により内容は異なります。)

(1)暮らしに関する情報提供

子育て・教育・医療・福祉・学び・スポーツ・レジャー等の生活関連情報が得られます。
地域住民の声や移住者の体験談なども紹介されています。

(2)公営住宅・空き家・分譲地等の紹介

お試し住宅・空き家バンク・分譲地など、住まいに関する情報提供を受けられます。

(3)助成金・補助金・奨励金の支給

・面接や移住準備のためにかかった交通費
・お試し滞在・短期滞在の費用
・住宅の新築・リフォーム費用
・就農支援
・起業支援
・新婚世帯の家賃
・多世代同居等の住宅取得や転居
・結婚 など

(4)移住体験ツアーの開催

現地に移住した人の体験談を聴いたり、田舎暮らし体験、就農体験などに参加できます。
移住後の暮らしをイメージしやすくなります。

(5)移住フェア・セミナー・相談会の開催

UIJターン転職のサポートや、移住についての情報提供が受けられます。
また、現地に移住した人から体験談を聴くことができます。

(6)移住コンシェルジュの設置

移住に関する悩みや疑問を相談でき、移住希望者を個別にサポートしてくれます。

岡山県のUIJターン移住支援情報はこちら
【岡山県】岡山県移住ポータルサイト
【岡山市】おかやま生活
【倉敷市】こちら倉敷住みたい!情報局
【玉野市】玉野市ホームページ 移住・定住
【総社市】総社市ホームページ 移住・定住のご案内
【瀬戸内市】~なさすぎず、ありすぎない~瀬戸内と暮らす
【赤磐市】おかえりあかいわ
【和気町】WAKESUMU.com
【津山市】LIFE津山
※上記に記載のない市区町村のホームページ・ポータルサイトもあります。

 

5.まとめ

今回は、UIJターン移住で注意すべきポイントや、移住地を選ぶときに考えるべきこと、利用できる支援制度についてまとめました。地方での生活は、その土地の風習や人との付き合い方、交通手段など、都会と比べて異なる点が多いですが、これらをデメリットと感じるかどうかは人それぞれです。また、これらの問題は事前の下調べと対策で解決することも可能です。せっかく地方で暮らすのであれば、ぜひその土地の良さを生かして、都会では得られない豊かな暮らしを手に入れてみてくださいね。

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