近年、働き方改革により女性も結婚・出産・育児を経験した後でも長く働きやすい環境作りが確立されてきています。特に女性活躍推進法が国会で成立したことは皆様の記憶に新しいと思います。女性のキャリアアップも当たり前の時代になってきた中で、産休・育休中に資格を取りキャリアアップを目指している女性が増えています。この記事では、産休・育休中だからこそ取得できる資格のご紹介をいたします。
目次
1.育児休暇中に資格を取得するメリット
(1)育休・産休のまとまった時間を有効活用できる
・産休中
産休は人によって期間が異なりますが、およそ出産の1・2ヶ月前から取得することが一般的です。そのため1・2ヶ月ほど時間に余裕がある方が多く、勉強に時間を費やすことができます。
・育休中
こどもが生まれて半年ほど経つとまとまった時間寝てくれるようになり、徐々に自分の時間が作れるようになります。こどもが1〜2歳になる時に仕事に復帰する方が多いと思いますので、半年間は勉強に時間を費やすことができます。
(2)臆病な気持ちを資格を取得することで後押ししてくれる
子育てでしばらく働くことから離れてしまうと、子育てを終え、いざ社会に復帰する時に「ブランクがある」、「自信がなくなった」という臆病な気持ちになってしまいがちです。そこであらかじめ資格を取得し、自分の得意分野を作っておくことが臆病な気持ちを払拭してくれ、社会復帰の後押しをしてくれます。自信をもって社会復帰できるように育児休暇中に資格の取得をしておくことをおすすめします。
(3)企業によっては資格を取得した際に懸賞金・取得補助金がもらえる
資格取得時に一時金として祝金・奨励金を支給する企業は、3社に1社の割合と言われています。祝金・奨励金の金額については、資格によって幅があるものの、平均すると1万~3万円のところが多いです。企業によって懸賞金・補助金がもらえる資格が異なるため、懸賞金・補助金がもらえる資格を育休中に勉強すると良いでしょう。
2.産休・育休中にスピーディーに資格を取るための有効法とおすすめの資格
(1)子育てのストレスが解消される資格を取る
子育て中に勉強することができないという方におすすめの資格の取得方法です。家事・育児のストレスを発散しつつ取得できる資格を紹介します。
・ヨガインストラクター
ヨガは皆様、一度は体験されたことがある方も多いのではないでしょうか。
ヨガインストラクターの講座は様々なところで開講されています。
簡単な講座で言えば、産後に子供と一緒に楽しめるヨガクラスを指導できるようになる「講師育成講座」がございます。また、「RYT200全米ヨガアライアンス認定講座」は、ヨガの本質を学べる講座として人気です。
親子の絆を深めながら、育児のスキルを身につけてはいかがでしょうか。
ヨガの動きはもちろん、ベビーマッサージ・ベビーヨガ・産後の身体についても学ぶことができます。忙しいママにはリフレッシュになるのではないでしょうか。
ヨガインストラクターの資格は、様々な協会、流派などでコースが開講される民間資格であり、それぞれが発行するディプロマ(修了証)が資格とされています。どういうことがしたいのかをイメージしてヨガインストラクターの資格選びをしてみてください。
・アロマテラピー検定講座
アロマテラピー検定とは、公益社団法人日本アロマ環境協会の認定するアロマテラピーに関する資格制度です。
アロマテラピー検定でアロマに関する基本的な知識を習得することにより、日常のいろいろなシーンで植物の香りを役立てることができるようになります。アロマテラピーは家庭だけでなく、ビジネスや医療や介護の現場でも注目されはじめ、今後ますますアロマの知識が社会的にも求められてくることも考えられるため、これからさらに活躍の幅が広がる資格となっています。
合格率が90%という難易度であることもあり、独学で勉強できる資格です。アロマテラピー検定の公式サイトで公開されている勉強期間をみると、3ヶ月以内37%、2ヶ月以内31%、1ヶ月以内の人も25%と全体の9割以上の人が勉強期間は3ヶ月以内で受験しています。時間がない!という方も、毎日少しずつ勉強を続けていければ、合格は難しくないでしょう。
(2)子育てに生かすことができる資格を取る
子育て中に一番気軽に取得できる資格です。また、自分の経験を生かし学ぶこともでき、またこれから子育てを経験する人に子育ての方法を伝えることができます。
・チャイルドボディセラピスト
チャイルドボディセラピストは、一般社団法人国際ホリスティックセラピー協会(IHTA)が認定する民間資格です。
赤ちゃんの手足や体をマッサージする「ベビーマッサージ」の技術と知識を習得した人に付与される資格です。
赤ちゃんの身体の仕組みを理解し、ベビーマッサージを行う目的や心構えを学ぶことで、自分で楽しむだけでなく人に教えることができるようになります。2時間の講義の受講で完了する初級コースから始めることができます。子育てに役立つスキルを学んで、それを活かして仕事をしたい方におすすめです。
・食育インストラクター養成講座
食育インストラクターは、「NPO法人食育インストラクター協会」が認定する民間資格で、日本を代表する料理研究家・評論家の服部幸應氏が監修しています。食育に関する資格の中でも、食育を基礎から学ぶだけではなく、食育の指導者となることに重点を置いた資格である点が特徴です。
それぞれの食材についての知識や料理の方法、食事のマナー、食を取り巻いている環境など実際の生活では役に立つ知識が多いのが特徴です。資格を持っているインストラクターは地域や自宅で料理教室を開くなどさまざまなところで活躍をしています。
(3)在宅勤務に生かしやすい資格を取る
育児休暇を経て、社会復帰をしても時短勤務など働き方を工夫しなければ働くことができない方もたくさんいるのが現実です。子供の保育園の送り迎えや、病気になったときの看病など社会に復帰した後も休暇を取得しなければいけない場合もあります。そのような方には、在宅で業務ができる仕事の資格を取得することがおすすめです。
・WEBライティング能力検定
Webライターには特別な資格は必要ありませんが、資格取得の過程においてスキルを向上させたり、仕事の幅を広げたりすることもできます。また資格があることでライターとしての個性や強みをアピールでき、信頼性を高めることも可能です。そこでオススメの資格が、「WEBライティング能力検定」です。実績を示す手段として資格を取ることをおすすめします。WEBライティングは在宅で仕事をすることが可能ですので、子育ての合間にでもできる仕事として人気の仕事です。
3.まとめ
政府による働き方改革により、女性の働く環境は少しずつ改善されてきています。特に、妊娠・出産を機に仕事を辞めざるを得なかった女性たちが、自身のキャリアを途絶えさせることなく働き続けられる環境が出来つつあることは、働くママにとっても、育児と仕事を両立するうえで重要なポイントとなります。資格を取得することは、「学校に通わなければいけない」、「勉強をたくさんしなければいけない」と思われがちですが、簡単に短時間で取得できるものから育児を活かすことができるものまで幅広くあります。是非、育児休暇後のキャリアアップのために資格を取得してみてください。
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