あなたは「ボス充」ですか?これから企業に求められる管理職のあるべき姿とは

あなたは「ボス充」という言葉を聞いたことがありますか?
「ボス充」とは、リクルートマネジメントソリューションズが新たに打ち出した新語で、マネジャーが生活を楽しみ、社外活動が充実している状態のことを指します。

いま、この「ボス充」が企業の中で注目されています。

本記事では、ボス充について詳しく説明するとともに、ボス充が注目される社会的な背景や、メリットや周囲への影響について解説します。

 

1.あなたは「ボス充」?日頃の意識をチェックしてみましょう

まずはじめに、あなたにいくつか質問です。次の項目に当てはまるものはいくつありますか?

・社会人ならプライベートよりも仕事を優先するべきだ。
・上司は部下よりも早く帰るべきではない。
・定時で帰る人はやる気がないと思う。
・毎日残業で、家族と過ごす時間が作れていない。
・これといって趣味ややりたいことはない。
・帰宅後や休日も仕事のことで頭がいっぱいだ。

結果はいかがでしょうか?

もし、1つでも当てはまる方は、ぜひこの記事を読んで「ボス充」について知っていただければと思います。

 

2.「ボス充」とは?

リクルートマネジメントソリューションズは「ボス充」について次のように説明しています。

「ボス充」とは、一言でいえば、マネジャーが生活を楽しみ、社外活動が充実している状態のことを指します。ボス充の状態にあるマネジャー(ボス充上司)は、会社や社会に良い影響を与え、多くのメンバーから信頼されています。ここでいう「社外活動」とは、副業、趣味、NPOやボランティアなどの活動、家族を大切にすること、勉強などのことを指します。
【引用】株式会社リクルートマネジメントソリューションズ http://www.recruit-ms.co.jp/(最終閲覧日:2018年10月19日)

取り組む社外活動は、1つでも複数でも問題ありません。
ボス充上司は、仕事での経験・スキルを社外活動で活かし、また社外活動での経験・スキルを仕事に活かすことで、それらが人間的な余裕や優しさにつながり、部下の信頼につながると考えられています。

 

3.なぜいま「ボス充」が注目されているのか?

「ボス充」が求められるようになったその背景には、一体何があるのでしょうか?

(1)ワーク・ライフ・エンリッチメントの実現

ワーク・ライフ・エンリッチメントとは、仕事とプライベートが互いに良い影響を与えながら、双方を豊かにしていくことを言います。
これまで、社会的に仕事以外の時間は「余暇」として考えられていました。しかし、長時間労働や共働き世代の増加、家族の介護・育児などの問題から、プライベートの時間を余暇として過ごすことが難しくなってきています。特に、管理職は一般社員に比べて長時間労働になりやすく、社外活動に時間を割きにくい現状にあります。一方で、管理職の働き方が変わらなければ、その部下も自身の働き方を変えにくいものです。このことからも、管理職が部下に与える影響は大きいと言えます。
このような背景から、働き方を見直し、公私ともに充実した生活を送ることを望む人たちが、いま増加しています。

(1)定年退職制度の崩壊と「人生100年時代」

超高齢化社会に突入したことで、定年退職制度は事実上崩壊し、これからの社会は「人生100年時代」「生涯現役時代」と言われています。このことにより、「新卒で入社した会社で定年まで働き、定年退職後は年金生活を送る」という生活は現実的ではなくなり、これからは、その時々のライフスタイルによりキャリアアップしながら、老後も働き続ける人が増えると予想されています。
そのため、今の仕事だけでなく、社外活動で幅広い知識と経験を身に着け、自身のネットワークを広げることは、セカンドキャリア、サードキャリアのためにも重要なポイントとなると言えます。

(2)若い世代と管理職世代の「働くこと」への意識の違い

2017年に、リクルートマネジメントソリューションズが20代一般社員と40~50代管理職を対象に実施した「ボス充実態調査」では、次の調査結果が出ています。

・社外活動が充実している上司の方が、そうでない上司よりも、若い部下には魅力的に映っている
・多くの若い部下にとって、理想の上司は人間的な幅が広く、かつ早く帰る人である
・若い部下は、上司の社外活動の話を聞きたいと思っている

データ出所】株式会社リクルートマネジメントソリューションズ「ボス充実態調査」2017年 N=519名

この結果からも、若い世代と管理職世代の「働くこと」への意識の差は明確であり、管理職世代では一般的であった、いわゆる「仕事人間」は、若い世代には支持されにくくなっていることが分かります。逆に、上司が自ら生活を楽しんでいる様子をオープンにすることは、部下の信頼を得るうえで大切なポイントとなっているようです。

 

4.ボス充が周囲へもたらす影響

管理職が職場以外の様々なコミュニティで活動し、公私ともに充実した生活を送ることで、周囲にどのような影響があるのでしょうか?

(1)部下への影響

人間としての幅が広がることで、部下からの信頼を得ることができるという点で、メリットが大きいと言えます。部下の働き方は上司の働き方から大きな影響を受けます。上司の人生が充実し、職場でも生き生きと働く様子を見せることは、部下のモチベーションアップにもつながります。

(2)企業への影響

働き方改革により、長時間労働の削減に取り組む企業が多いですが、削減した労働時間を自主的に社外活動に充て、そこで得た知識や経験を社内にアウトプットしてくれる存在は、企業にとってメリットが大きいと言えます。
また、社員教育の一環として、従業員に異業種の仕事やボランティアを体験させる企業が増えていますが、これも自主的な社外活動が行われることで、社員教育と同様の効果が得られると考えられます。

 

5.ボス充の活動は具体的にどんなことを始めたらいいの?

ここまでの話で、ボス充であることのメリットは理解していただけたかと思いますが、それでは具体的に何から始めたらよいのでしょうか?
社外活動というと何か特別なことをしなければならないと感じる人もいるかもしれませんが、まずは自分が気軽にできることから始めてみましょう。

NPOやNGOの活動に参加したり、社外の研修やセミナーに参加したり、社会人向けの学校に通うことだけが社外活動ではありません。家族と過ごす時間を増やす、子どもの行事に参加する、地域の役員を請け負う、読書をする、趣味の時間を増やすなど、日常生活の中でスタートしやすいことで十分です。

どのような活動の中にも必ず学ぶべき点があり、経験を積み重ねることで、それはあなたの力となり強みとなります。

 

6.管理職として転職するならボス充上司を目指そう!

あなたがこれから管理職として転職を考えているなら、ぜひボス充上司を目指しましょう。ボス充であることは、本人の人生の充実度が上がるだけでなく、企業にとってもメリットが大きいため、ボス充上司を歓迎する企業が増加しています。
特に地方ではまだまだボス充の意識が低く、管理職層の年代はいわゆる「仕事人間」が多いため、企業としても「働き方改革」に取り組むうえで、人間としての幅が広く、部下の信頼も厚いボス充上司の存在は欠かせません。
もし、あなたが自他ともに認める「仕事人間」で、ボス充にはほど遠い…という場合は、今日から何か一つでも活動を始めてみませんか?

【参考】株式会社リクルートマネジメントソリューションズ http://www.recruit-ms.co.jp/(最終閲覧日:2018年10月19日)

関連記事

  1. 日本人の3人に1人が運動不足?仕事のだるさは運動で解決しよう

  2. テレワークで働き方はどう変わる?メリット・デメリットと向いている職種は…

  3. 働き方改革で何が変わる?ワークライフバランスで“あなたらしく”働こう

  4. 新卒採用は日本独自の文化?世界の就活事情を比較

  5. 裁量労働制は自由な働き方なのか?裁量労働制に合う職種と合わない職種

  6. ヨーロッパは共働きが常識?!女性のキャリア意識と働き方を比較

おすすめ記事

最近の記事

PAGE TOP